腹式呼吸のトレーニング
<丹田の意識をする>
へそから大体5cm前後(指3本分くらい)下のところに手を当てる。そこを「丹田(たんでん)」と言いい。その丹田のところを基準として、脇腹や腰、背中までを含めたお腹周り(ズボンをはいた時にベルトがくる辺り)が空気ポンプの役割を果たす。鏡で自分の姿を見ながら、お腹が動いていて、肩や胸が上下していなければ腹式呼吸。
どうしても、胸の部分に息が入ってしまうようであれば、腰に手をあてる(前へならえの先頭のような格好)と、腹式呼吸が安定する。
腹式呼吸をする時に手を腰にあてて、お腹だけではなく脇腹の辺りや背中に近い方まで膨らましていくイメージをしながら呼吸をする。その時にあてている手に後ろの方まで膨らんでいく感覚があればOK。
分かりにくい人は少し上半身を前に倒した状態でやってみたり、イスに座って上半身を前に倒すなどしてやってみる。背中が膨らんでくる感覚が分かる筈。
<吸ったら息を支える>
きちんと腹式呼吸で息を吸うことができても、その吸った息をコントロールできなければ全く意味がありません。吸った息は無駄にもれていったりしてしまわないように、お腹でしっかりと支える。
吸うとお腹周りが膨らんでくるので、その形をなるべく崩さないようにキープする。その時にインナーマッスルが使われているか意識をする。それが『息の支え』である。
この「息の支え」を、声と共に出していくことが「発声」である。