音感とは
絶対音感
絶対音感とは、音の高さに対する絶対感覚のことをいう。
ある程度、音楽を学習したり体験した者は、2音間の音の高さの違いの大きさ(音程)に対して一定の感覚を保持することができる。普通、これを音感という。一般にはこれは一方の音に比べて他方の音が高いか低いかという相対的な音感であるが、これに対して音の高さ自体に対する直接的な認識力を持つ場合、特に「絶対音感」と呼ぶ。
つまり、絶対音感保持者は、今の音が、「ド」なのか、「ラ」なのかを瞬時に理解することができるのである。
この直接的な認識力についてもいろいろなケースがあるが、一般的に、音高感と音名との対応付けが強く、ある楽音を聞いたときに即座に音名が浮かぶ場合に「絶対音感がある」という。
絶対音感 保持者
「絶対音感」を身につけると音楽を学ぶ際や作曲の際に有利であると言われることがある。実際、記譜の際や楽曲を記憶するために便利であることは想像に難くない。 一方で、限定的な「絶対音感」ばかりが音高感や音程感に対し極端に勝ってしまうと、例えば現代の標準であるA=440で訓練した人がバロック期のA=415程度に調律された楽器で演奏する場合に、時に演奏困難なほどの違和感に悩まされるなどの弊害がある。
絶対音感の有無は音楽的能力全体から見ればごく一部の現象であり、作曲家や演奏家として一流になるために必須の能力であるということではない。
また、そもそも「絶対音感」があれば、音痴にはならない筈であり、これからカラオケ上達を目指す方、音痴解消を目的とされている方は、このようなものがあると理解しておけばよいのである。